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…はずだった。 「…何?」 多分、相当声が震えてたと思う。 不良があたしの腕をフェンス越しに引っ張っていた。 「…別に。」 不機嫌そうに不良が言った。 「じゃあ離してよ。」 「嫌だ。」 「離してって言ってんじゃん!! さっきあんた私に勝手に死ねばって言ったでしょ。 死んでいいんでしょ? 離して。」 無言で睨んできた。 私は思わず黙った。
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