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不良は私を軽々と持ち上げ、フェンスの中に戻し、 じっと私を上から見下げてきた。 「何?」 私が言うと不良は私の腕を引っ張って屋上を出た。 そしてそのまま学校を出た。 校舎内も土足の学校で良かった、とか呑気に考えてた。 そして知らない道を歩き、 知らないテラスハウスの知らない部屋の前に立ち、 不良が鍵を開け、 中に入って、 なぜか私も入り、 なぜか鍵を閉め、 なぜか汚い部屋に入らされ、 ベッドに座っている。
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