†少し近づいた距離†

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「・・・・。」 無言で席に着いた。 「ねぇ美穂、彼と知り合い?」 「・・・知り合いなわけないよ。」 「そっかぁ。」 時音はそれだけ言うと席に座った。 私は隣から視線を感じ、隣を見た。 男は赤い瞳で私を見ていた。 「・・・何?」 「・・・・・・。」 「用がないならこっち見ないて゛。」 視線が嫌になり窓の外に逸らした。 HRも終わり、屋上でさぼろうと思い教室を出ようとした。 「美穂?何処に行くの?」 「えっと・・具合が悪くて保健室に。」 「大丈夫!?」 「大丈夫だよ。 だから先生に言っておいて?」 「わかった~。」 教室から足早に出た。 そして、ゆっくりと階段を上り、屋上へと向かう。 .
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