†少し近づいた距離†

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――ガチャッ やっぱり屋上はサボるのに適している。 そのままコンクリートに寝そべり、瞳を閉じようとした。 ――ガチャッ ドアの開く音がしたが、気にしなかった。 「・・・おい。」 「何か用があるわけ?」 「・・・・別に。」 男はそのまま立っているのかと思っていたら、私の隣に腰を下ろしてきた。 「・・・ねぇ、あなたの名前は?」 「・・・・・・・櫻井恭弥。」 「へぇ、櫻井君かぁ。」 「・・・お前は?」 「私は菅野美穂。・・美穂で構わないから。」 「・・・・・俺も恭弥でいい。」 .
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