†気づく想い†

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屋上で話した以来、恭弥とは仲良くなった。 他人には相変わらず冷たいけど―・・・ 「おはよう、恭弥。」 「・おはよ、美穂。」 恭弥と挨拶しただけなのに、周りの女子からわキャ~とか叫んでいる。 “正直煩いわ” 心のなかでそっと呟いた。 「美穂、いつの間に櫻井君と仲良くなたわけ!?」 「ん~、秘密。」 私はあえてごまかした。 時音は不服そうに私を見ていた。 「美穂、今日暇か?」 「暇だけど?」 「放課後どっか行かねぇか?」 「本当!行く。」 恭弥の誘いに乗った。 女子達の視線が痛かったけど――・・・ 恭弥はそれに気づいたらしく、私の手を掴んで教室から出た。 .
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