†気づく想い†

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「あ~、チャイムがなった。」 「・・・そうだな。腹も減ったし、教室に戻るか?」 「・・うん。」 恭弥は私の頭をポンっと撫でると、手を差しのべた。 私は戸惑う事なくその手を取った。 彼の―――恭弥の手の温もりが心地いいと思ってしまった。 ―――ガラッ 教室に入ると女子の視線が痛かった。 「美穂。お弁当食べよ?」 「・・うん。」 私は少し気まずくなって、小さい声で言った。 そんな私を見た恭弥は、助け船を出してくれた。 「なぁ、俺も一緒に飯食っていいか?」 「えっ?!櫻井君も一緒にっ!?」 「ダメか?」 「ううん!いっいよ!」 時音は頬を赤く染めて言った。 私はそれを見て眉をしかめた。 そんな私を見て恭弥は、声を押し殺して笑った。 私は恭弥にムッとして、時音が待つ机まで行った。
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