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ある日、ゆうくんが風邪のお薬をもらいに病院に行った時の事です。
お話を読み終えた所で、帰ることにしました。
ところが、ゆうくんは
「まだ絵本読んで!ねぇ、読んで!」
と、お母さんにせがみます。
「もうおうちに帰るから、おしまいよ」とお母さんは、ゆうくんの右の手のひらに、自分の左手を重ねました。
小さく「パチッ」と音がしました。
その時、ふとお母さんが言いました。
「あら?ゆうくんのてのひらに、お話が書いてあるわよ~」
「え?どこ?見えないよ?」
あわてて手のひらを見つめるゆうくん。
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