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お母さんは、ニコニコしながら答えます。
「ゆうくんのお話しを読むね…風邪で咳がコンコン。まるできつねさんみたいなゆうくん。お隣のまやちゃんうさぎさんも心配しています。お薬飲んで、いっぱい寝て、早く元気になぁれ。」
ゆうくんがニコッと笑います。
「ゆうくん、きつねさん?お姉ちゃんはうさぎさんだ!」
その日以来、病院からの帰りには、お母さんはまやちゃんとゆうくんが差し出す「てのひらのおはなし」を読んでくれるようになりました。
お母さんの手と、まやちゃんとゆうくんの手が触れ合って、お手手も心もポッカポカ。
お話の後は、嬉しい気持ちで、仲良くおうちに帰るのでした。
《おしまい》
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