おはなしのたからばこ

「雲の上から」

なっちゃんは、ただいま２歳。
３歳のお誕生日の少し前に、お姉ちゃんになる予定です。
お母さんのお腹は大きくて、赤ちゃんがいるのです。

ある日のことです。
なっちゃんとお母さんは、お散歩をしていました。
「ねぇ、なっちゃん。お母さんはね、赤ちゃんが男の子か、女の子か、今度病院の先生に聞いてみようと思うの」
お腹を撫でながら、お母さんが言いました。
「なっちゃんと一緒におままごとが出来るように、女の子がいいんだけどな…」
なっちゃんは、お母さんと手を綱いて歩いていましたが、途中で急に立ち止まりました。
「ん？なっちゃん、どうしたの？」