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さきちゃんが、生活科の作品を持って帰ってきました。
「ねえ、お母さん。これ、読んでよ」
そこには、さきちゃんの好きなことや頑張りたいことなど、たくさん書かれていました。
一番下には「将来の夢」。
『大きくなったら、お母さんみたいな先生になりたいです』と書かれていました。
「さきちゃん…これ…」
さきちゃんは、笑顔で答えます。
「お母さんのお仕事、大変そうだけど、とても楽しそうに話してくれるから、私も先生になりたいんだ!」
さきちゃんは得意気に言うと、宿題をしに机に向かいました。
お母さんは、嬉しくて流れた涙を、さきちゃんに見られないようにこっそり拭きました。
《おしまい》
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