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馬場信房率いる武田勢一万二千と松平家康率いる松平勢一万一千は秀吉が武田を食い止めるために作った砦、ー丸山砦ーに到着した。
「なんだこの大きさは・・」
信房は驚いた。
只の砦ではなく、石垣、鉄城門といったものが作られているのである。
「秀吉は僅かな期間でここまでのものを・・」
「秀吉は土木が得意ですからな・・」
と家康は呟いた。
その顔は驚愕しているのか少し青くなっている。
「ここで驚いてもしかたあるまいまずはこの砦に攻撃しつつ、昌幸の交渉が成功したら、一気に羽柴勢をやぶる!家康殿、松平勢一万を率いて正面から突撃してくれ。」
「ははっ!」
「昌景、昌信!そなた達には兵を三千ずつ預ける。砦の石垣を破ってみせよ。」
「ははっ!」
「武運を祈る!」
松平・山県・高坂勢は砦を取り囲むために、馬場本陣から離れた。
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