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それから数刻後・・
「高坂昌信ただ今帰りましてございます。」
「城の様子はどうであった。昌信殿。」
「それが・・岡崎城には、人一人いないばかりか、武器・兵糧すらおいておりませぬ。」
「何かの罠か・・あるいはただ撤退しただけなのか・・わからぬ。しかしだ、空城(からじろ)であるならば、奪うのが定石。昌信殿兵三千を城の中に。」
「わかりました。昌景殿は如何されますか?」
「わしは後から入る。まず頼んだぞ・・」
昌信は兵三千を率いて岡崎城に入ったが、相変わらず人の気配はない。
昌信は安全を確保したと認識し、昌景に城に入ることを促した。
昌景勢一万は岡崎城に入った・・それが、家康の策だとも知らずに・・
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