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「遅かったか・・」
昌景は呟いた。
昌信も顔を青くしている
昌景も昌信は家康に・・いや本多正信に踊らせられていた。
正信は岡崎城を棄てた様に見せ掛け、まんまと昌景率いる武田勢一万三千を岡崎城に押し込んだのである・・
「まんまとひっかかったわ!篭城は無理!皆、武田勢の力見せ付ける日がきた!皆、突撃!」
武田勢は岡崎城を囲んでいた家康率いる一万三千の軍勢に突撃を開始した。
松平勢は待ってました!と言わんばかりに、鉄砲で撃ち竦める。
戦いは一方的だった。
突撃する武田勢を城門の下にいる松平勢が鉄砲で撃てばいいのである。
しかし、昌景も凡将ではない。
昌信に兵三千五百を預け松平勢の後ろに切り込むように指示した。いわゆる別動隊である。
松平勢は正面の敵しか目がいっていなかった。
そこに、勇将高坂昌信である。
後ろの陣は浮足だったが、多勢に無勢、数には勝てず昌信勢が押され始めた。
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