~甲斐の虎~

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小高い山に囲まれ、天然の要害として名高い甲斐の国・・ そこを治め、天下にその名を轟かせる軍神~武田 信玄~ その本拠地、甲斐、躑躅ケ崎館 そこでは武田24将として名が高い重臣・馬場信房を筆頭とし、軍議が開かれていた。 「御館様・・遂に上洛を決意されましたか。我ら重臣一同、御館の盾となり矛ともなりましょうぞ!」 「皆、大儀である!この戦京の都に武田の美旗をたてるのが目的である!皆心して進め!」 「それでは御館様・・陣立てを」 「うむ。まず先陣は山県昌景率いる一万。副将に高坂昌信、信繁。本体はわしが率いる二万。後陣は勝頼率いる一万。真田は兵糧の管理隊とする。」 そこまで言うと信玄は立ち上がり 「軍議はここまでじゃ!皆各部隊に赴き準備せよ!」 こうして1572年秋、信玄は動き始めたのである もうそろそろ雪が降りそうな11月の空を見ながら・・
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