2514人が本棚に入れています
本棚に追加
小高い山に囲まれ、天然の要害として名高い甲斐の国・・
そこを治め、天下にその名を轟かせる軍神~武田 信玄~
その本拠地、甲斐、躑躅ケ崎館
そこでは武田24将として名が高い重臣・馬場信房を筆頭とし、軍議が開かれていた。
「御館様・・遂に上洛を決意されましたか。我ら重臣一同、御館の盾となり矛ともなりましょうぞ!」
「皆、大儀である!この戦京の都に武田の美旗をたてるのが目的である!皆心して進め!」
「それでは御館様・・陣立てを」
「うむ。まず先陣は山県昌景率いる一万。副将に高坂昌信、信繁。本体はわしが率いる二万。後陣は勝頼率いる一万。真田は兵糧の管理隊とする。」
そこまで言うと信玄は立ち上がり
「軍議はここまでじゃ!皆各部隊に赴き準備せよ!」
こうして1572年秋、信玄は動き始めたのである
もうそろそろ雪が降りそうな11月の空を見ながら・・
最初のコメントを投稿しよう!