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昌景勢は武田勢を押しに押した。
家康勢は三方ケ原まで退こうとするが、武田の騎馬隊がそれをゆるさない。
(このまま家康の首をとる!)
昌景がそう思った時だった・・
昌景勢の横腹に軍勢が突撃してきた。
「何事だ!どこの軍勢じゃ!」
昌景が叫んだ。
「はっ!あの軍勢を率いるのは、井伊直政かと・・」
「井伊直政だと?」
昌景は驚いた。
井伊直政は家康の腹心中の腹心
そんな重臣がこの退却戦に出て来るとは思わなかったのである。
「ならば。井伊直政を討ち取る!家康勢は後だ!全軍、井伊勢に突撃!」
井伊勢は二千
対する昌景勢は九千七百
戦いは戦う前から決まっていたが、井伊勢は奮闘。
一時は昌景勢を押していたが、多勢に無勢。
井伊勢はなすすべも無く蹂躙された。
直政は、命からがら家康本隊に逃れた。
しかし、この間に家康勢は三方ケ原に布陣を完了していた
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