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大久保忠世の軍勢であった。
「忠勝を死なせてはならぬ!皆、忠勝を助けよ!」
「オォォォー!」
俄然、士気の高い大久保勢はたちまち武田勢を押しまくる。
その勢いに武田勢が怯み、少し隙を見せた。
その瞬間、忠勝を囲んでいた足軽達を蹴散らし、忠勝を救いだした。
「忠世殿かたじけない・・」
「よいよい、忠勝殿。こんなことをしている場合ではないのだ。一刻も早く武田勢を退けなければならない。」
「わかっておりますが・・武田勢は我が三河武士よりも強い・・」
「ここからが三河武士の真骨頂よ!忠勝殿。それに殿と正信がいる。」
ブォォォー
ブォォォー
突然笛が三方ケ原の地に鳴り響いた。
それは・・
松平軍決死の突撃だった・・
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