2513人が本棚に入れています
本棚に追加
「ば・馬鹿な・・殿は何をやっておられるのだ!忠世殿!」
「わしにも分からん・・まずは殿を止めなければならない。忠勝殿いきますぞ。」
大久保勢五百が家康を助けようと駆け出した。
ー家康本隊ー
「皆のもの!武田勢に三河武士の誇りと魂を見せ付けよ!
かかれや!」
家康本隊六千は武田勢に勇敢に攻めていくが、戦国最強の武田騎馬隊に次々と討ち取られていく。
突撃開始から一刻しかたたないというのに、松平勢は四千まで討ち取られていた。
「こんな時に、忠勝がいてくれたら・・」
この時には、武田の間者(忍者)によって忠勝が討ち取られたという流言が流されていたのである・・実は家康の無謀な突撃もこの流言によって開始されたのである。
そうしている間にも松平勢は討ち取られていき、家康も武田勢に囲まれてしまった。
家康を取り囲むのは、二十人。
家康の護衛は旗本十人しかいなかった・・
最初のコメントを投稿しよう!