2513人が本棚に入れています
本棚に追加
/1099ページ
「まず秀吉との戦は只の局地戦にしてはならないと考えます。」
馬場はこれに勢いよく反論した
「局地戦にしないだと?馬鹿か!戦火を拡大にすれば数に劣る我らが負けてしまうわ!」
「はい。このままであれば数において敗北必至でしょう。敗北の原因は、朝倉・浅井が動かず兵を分散出来ないことにあります。」
そこまで言われて馬場は昌幸が何を言おうとしているのかわかった。
「馬鹿な・・武田の宿敵と手を結ぶと言うのか・・」
「はい。越後の龍は義理高き人故信長の非道を述べ、あくまで今回だけの共同戦線とすれば宜しいかと。」
「御館様・・いかがにいたしますか?」
重苦しい雰囲気の中、信房は信玄に賛否を聞いた。
今までの重大な軍議に発言していなかったのである。
みな信玄の言葉を待った。
「わしは・・・」
最初のコメントを投稿しよう!