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title 桜
冬の桜はただ枯れているように見えるけれど
今はまだ春に向かっての支度中
まだ生命を失ったわけではない
まだかまだかと春を待つ
信じてずっと冷たい風を耐え抜く
春という優しい太陽の中で
桃色の花を咲かせたことも
夏という力あふれる太陽の中で
青々とした葉をつけたことも
秋というさびしい太陽の中で
葉を一枚また一枚と散らせたことも
忘れないで覚えているから
私も今はきっと冬の桜
ただ諦めだけをもった桜
いいや、違う
次に花を咲かせる為に蕾を付けた桜
諦めなんか知らない
未来がないなんて考えない
早く咲け
私と言う名の桜
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