マッチ売りの少女

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マッチ売りの少女

町がにぎわうクリスマスの夜、雪が降りしきる公園で一人寂しくかじかむ手でケイタイをいじる少女がいた。 彼女の家はもともとマッチ工場をいとなんでいたのだが、ライターの普及にともない経営が徐々に傾きとうとう会社は倒産、さらに両親は交通事故でなくなり彼女はおばに引き取られた。しかしそのおばも秋のある日を境に体調を崩し、それ以来彼女は残ったのマッチを売って生活しなくてならなくなった。 その冬、おばもとうとう亡くなり家がなくなってしまった。 今日も彼女はしょうがなくマッチを持って町へ出た。が、全くマッチは売れなかった。彼女は気付いた。 「オ~クション使ってみればいいじゃん!!」 そういいながら彼女はおもむろに携帯を取りだしマッチ10000本を100円から出品してみた。 一週間後、出品したマッチはなんと320円で落札されたのだ! しかし彼女は3日以内に手続きをしないとキャンセルとみなされペナルティーが取られ一週間オ~クションが出来ないことを知らなかった。彼女はそのままサンタのバイトをしていて残り一時間って時にメ~ルが来てはじめて気付きあせって手続きをとろうとするが手がかじかんで動かない。そんなことをしている時にメ~ルがきた。 「三日以内に手続きがなかったのでキャンセルとみなし、ペナルティーとし一週間入札・出品を禁止します」というメ~ルだった。 彼女はしかたなく楽天にマッチを出したが買手が見付からず、そのまま公園で息耐えた。
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