148人が本棚に入れています
本棚に追加
「だりゃあ！一体誰じゃ！人の家に無断で上がりこむ…ような…人の…い…」
居間で掃除機を掛けていた人物。
それは…
「彼女」だった。
―父上、母上、今までありがとうございました。
ほんの好奇心から先立つ不孝をお許しください。
きっと僕は呪怨的な何かによって取り憑かれ殺されてしまいます。
というか仕事とか言って自分らだけハワイ満喫してんじゃねぇよ。
息子を連れて行け。
お前らなんて海岸でナマコの大群に襲われてしまえ。
ドアの前で呆然と立ち尽す悠に彼女も気づく。
悠の方を向くと、昨日の微笑みを爆竹に例えれば水爆五千発となるような、破壊力抜群の満面の笑みを浮かべる。
そして彼女は言った。
「えへへ、憑いてきちゃいました！」
最初のコメントを投稿しよう！