第三章

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「はい!」 朝日は少し自慢げに頷き、続けて言う。 「ただ…霊力をとっても使うので疲れてしまうんです。だからその分、ご飯を食べたり寝たりはしなきゃいけなくなりますけど…」 「ほほう…」 「あ、その顔は…もしかして、信じてませんね?」 「正直申しますと、半信半疑でござ候」 むっ、と朝日は頬を膨らませる。 「むー…そしたら、悠さん!ちょっと後ろ向いててください」 「な、一体を何を…」 「いいから向いていてください!」 少し強めの語調に押され、悠は仕方なく後ろを向く。 三十秒程の時間が過ぎただろうか。 「いいですよ、振り向いてください!」 後ろから聞えた彼女の声に従い振り向いた瞬間、悠は絶句した。 「んな…!」
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