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「んと…さっきテレビに映ってたからです!姿を変えるにはちゃんとしたイメージが必要なので…」
―お…おのれテレビめ。
俺は生涯この文明の利器への憎しみを忘れない。
「…頼むから…もう二度とビリーには変身しないで…」
「え?いいですけど…なんでですか?」
怪訝な顔で頷く朝日に、一目惚れした女性にむさい男になって欲しくなかった…などとは言えない。
「理由は聞くな、これだけは頼む」
「むー…わかりました」
少し不満そうに頷く彼女。
そして急に朝日の目がとろんとし始めた。
「ふぁ…霊力を使ってたら…眠くなって…きちゃいました…」
大きな欠伸をしながら目を擦る。
―まだ、朝の九時ですけどね。
「さっき飯喰ってたのに…幽霊って、意外に燃費悪いのな…」
「異性になったりするのは大変なんです…身体も大きかったし…」
「おー、なるほど」
…なら!
何故!
ビリーを選んだのだ馬鹿野郎おおおおおおおお!
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