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「んー…なにこれ…」
財布と買い物袋を携え外に出た瞬間、外の状況がいつもと違う状況にあることに悠は気がついた。
「ご近所さん、こんなにいたっけか…?」
悠の家の前の通りの色々な所に見知らぬ人が佇んでいた。
服がボロボロの人や、目が虚ろな人…血まみれで俯いている人。
「みょ!」
悠は思わず奇声をあげ、家の中へと駆け込む。
「や、やばいやばいやばいやばい!なんかいた!絶対なんかいた!」
先ほどとは違う意味で鼓動が早まる。
―やっぱりあれも幽霊…なんだろうな。
朝日と出会った事に関係あるのか…?
「うーん…まぁ、実際朝日が幽霊なんだからそりゃ幽霊なんて沢山いるはずだよな。俺はいままで見えてなくて影響なかったんだから、見えない振りしてれば問題ないだろ」
深呼吸をして気を落ち着かせ、外に出る。
そして、光の速度で家の中へ戻ることになった。
「…み、皆見てる…」
家から出た瞬間、悠は死者達の注目を一身に浴びたのだった。
「ど、どうしよう…」
見るからに俺を殺した奴出てこいや!みたいな者もいれば、井戸から出てきた直後の様な者、頭からワカメが垂れている者もいた。
「幽霊って…こんなにいるものなんだな…」
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