第五章

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両手にいっぱいのビニール袋をぶら下げながら二人は家路につく。 たわいもない会話をしながら、家の近くまで来た時に、悠は一つの事を思い出した。 「あ…そういえば」 家の前とかにいた幽霊はどうしたんだろ… ミツキとの再会が衝撃的すぎて忘れてたけど、ミツキと会うまでそこら辺にもちらほらといたあいつらが、今はどこにもいない… 家がある通り曲がり角に差し掛かる。  恐る恐る角から覗く。  「ありゃ?」 やはり、誰もいなかった。 「さっきまではあんなにいたのになぁ…」 それこそ、郵便受けまで。 「あの子達ならねー、さっき消しちゃったぁ!」 ん? 今、何やら不気味というかなんというか、まぁなにやらそんなセリフが俺の隣から…。 「ミツキ…それどういう事?」 「んーと…。だからねー、あの子達、悠兄を連れていっちゃおうとしてたから、消しちゃったの!」満面の笑顔で両手を広げながらなにやらとんでもない事を話している小さな女の子。 「ハッハッハ…お嬢ちゃん、もう一度聞こう。今何て?」 「ん、みんな消し飛ばしちゃった!」 「ハッハッハ…そうかぁ、お嬢ちゃんはそう言ったのかぁ、やっぱりおじちゃんの聞き間違えじゃなかったんだなぁ…ハッハッハ」 まっ、まさかのジェノサイドッッ!
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