第六章

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「きゅう…」 朝日は壁際でのびている。 しかし朝日め、腹を空かせるとここまで闇属性が入るのか…。 「よし、早く晩飯を作っておこう…」 「ミツキ、ハンバーグがいい!」 「私はすき焼きがいいです…」 流石朝日さん、食べ物の事になると復帰が早い。  ミツキは対堤戦で丹波○七が2カウントで起き上がった時のような顔をしている。  「悠兄、ハンバーグだよね!」 「悠さん、もちろんすき焼きですよね?」 『む!』 睨み合う二人。  「おのれおぬし、ハンバーグのあの肉汁を愚弄するか!肉汁、デミグラスソースとの一体感、玉ねぎの食感!全てが芸術!」 「ええい黙れ、すき焼きこそが食の頂点よ!あの牛肉をふんだんに使った鍋の香り!卵のまろやかさ!野菜もしっかりと美味しくとれるという実用性!どれをとってもまさに最強という他無い!」 火花が散る。  「あの…お二人…」 『なんだッッ!』 やばい、これは死ぬ。  「今日…豚肉…」
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