第六章

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『あ"ぁ"ん?!』 息ぴったりの二人。 「すいまっせーん…」 祝50ページだというのに、ここで俺は死ぬのか…。 くっ、無念! だがしかし、ただでは死なんよ、ただでは! 「あー、お二人さんは料理を作る事が出来るのかな?結局作るのは俺じゃないかな?ってことは…」 『んなもんお前が作るに決まってんだろうが!』 「はいすいません牛肉買ってきますのでしばしの猶予を!」  そうして悠は猛ダッシュで牛肉を買いにいく。  少しでも速度を緩めれば待っているのは死。  なおかつ、ハンバーグとすき焼きの両立は不可能なので、双方を満足させる料理を考える…。 あ。  もうしゃぶしゃぶでいいや。 仕方ないんだ。  二人の希望はまた後日ということにしてもらうしかない。  まさかすき焼きのデミグラスソース掛けにするわけにもいかないし…。 食材を買い直し、未だ戦い続けていた二人に提案する。 「いいんじゃないでしょうか、私好きですよ、しゃぶしゃぶ!」 「もー、仕方ないなぁ。今度ちゃんとハンバーグ作ってよ!」 おおお、しゃぶしゃぶよ、主よ、感謝します。
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