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「わぁ、悠兄、料理上手いんだねー」
いや、しゃぶしゃぶだからね。
しゃぶしゃぶするだけだからね。
「ひゃう!?え!?え!?」
…朝日の料理スキルを甘く見ていた。
なぜ肉をしゃぶしゃぶするだけで暗黒物質が生成されるんだろう。
もはや錬金術のレベル、過程がわからない…。
「…あ"ッッ!肉!」
悠が二人にツッコミを入れてる間に、肉は全てが彼女達の胃袋に収納されていた。
「ま…まだ一枚しか…」
部屋の隅でうずくまる。
「悠兄、あーん!」
「もがッッ!」
ミツキが大量の野菜を口に詰め込む。
「も…もがが、むぃとぅくぃ!」
声にならない声。
「えへへー」
満面の笑みを浮かべながら白菜を詰め込む。
「死…じぬ…」
ミツキの笑みが悪魔に見えてきた。
「ん…ふぁ…」
悠が失神しそうになっていると、ミツキが急に眠そうに欠伸をした。
野菜を詰め込む箸の動きも心なしか緩やかになっている。
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