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ただ走っていた
風を感じながら
道なんてなかった
目指すモノすらなかった
ただ走っていたら何処かにたどり着ける
そう思ってた
昔は共に走っていた仲間達も
敷かれたレールの上を進んでいる
汚れた脚で走り続ける僕は
鼻先で笑われた
そんな時
立ち止まり見上げた空
その隙間から降り注ぐ
陽が僕の周りを照らす
そしてまた走りだす
ただ動かし続けた
その傷だらけの脚を
それだけなのに
何処からか聞こえる嘲笑の声
笑うがいいさ
走り続けてやる
いつかこの足が動かなくなるまで
空から落ちる陽は
震える足取りを
明るく照らしてくれる
そのたびに僕の脚はまた動き出す
間違っちゃいない
まだ走れる
いくら笑われようとも
僕の道は僕が見ている視界
どこにだって
何処だって明るく照らされているから
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