続～下を向いて咲く向日葵

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田村:「ヤクザは来ないんですか？」

木下:「来るわけねーだろ。こんなヤツ、ヤクザが助けて何の得がある？」

羽山は黙ったままだった。木下の辛辣な批判は続く。

木下:「自分より弱い、女や子供に暴力で言うこときかせて、別れたい女にしつこくして…こんなヤツ、誰も相手にしねぇし。結婚した奥さんと、産まれた子供が可哀想だわ。羽山さん、今から俺らであんたの家に行くわ。アンタはゆうちゃんを諦められねぇみたいだから、奥さんに報告して、アンタを説得してもらう事にする。なっ、田村。」

田村:「えっ、あっは、はい…」

木下は一枚の紙を羽山に見せた。羽山はそれを見て驚く…
紙には、羽山の自宅住所に勤め先が書いてあった。

木下:「じゃ、そういう事なんで、あとは奥さんといろいろ話してくださいな。そうそう、俺の車の鍵、返せよ。」

羽山の手に握られていた車の鍵を、木下はさっと奪い返した。