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思わずずっこけるカノン。
「ふ…不審者って…」
「あぁっ失礼しました！命の恩人の方でもあるのに…」
使用人達が、ひたすらに「不審者」と言ってたので、ついその呼び名になってしまった、と謝るエリーゼ。
「い…いや。まぁ、不審者っちゃぁ、不審者だし、別に気にしないから、いいよ…」
と、少し引きつった顔で言うカノン。
コホン。と一つ咳払いをして、気を取り直す。
「俺の名前は、カノン。ポロネーズの親友だ。」
よろしく、と手を差し出すカノン。少し躊躇ってから
「エリーゼです。…ポロネーズの…恋人です。」
と手を握り返すエリーゼ。
握手をしたその手は、温かかった。
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