プロローグ

2/2
前へ
/37ページ
次へ
むかしむかし、ある所にそれはそれは仲の良い恋人がいました。 誰もが二人を祝福していました。 しかし、世界はそれを許さず、戦争という名の悲劇によって二人の仲を永遠に引き裂いたのでした。 彼の訃報を聞いた少女は、あまりの哀しみから、三日三晩泣き続けました。 そして、涙が枯れ果てた少女の見た世界は、色が失われていました。 ただ一色以外は… 少女の世界に唯一残されたのは、青い色。 哀しみの青い色。 カナシミブルー
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加