似てる二人は結局のところ赤の他人(後編)

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<銀時side> 俺と沖田君は屯所を出て、かぶき町を巡回し始めた。 「きゃあ~!ひったくりよ!!」 その悲鳴に俺と沖田君が振り向くと女からカバンを盗んだ男がこっちに走ってくるところだった。そのまま俺たちを追い越していく。追いかけてきた女が俺たちの頭に平手打ちをかました。 「ちょっとぉ、あんたたち何つっ立ってんのよ!警察でしょ!?捕まえなさいよ!!」 「いってぇ~、何で殴るんだよ?繊細な銀さんの頭がイカレちまったらどうすんだよ!?」 「良いから行きなさいよ!!」 「うっせぇババアだな…しょうがねぇな、行くか沖田君。」 沖田君を見ると頭をさすっていた。やっぱSだから痛みに弱いのか? 「ええ、旦那ァ。あの野郎、とっ捕まえに逝きやしょう。」 「アレ、沖田君、何か漢字が違う気がするんだけど?」 「それは気のせいでさァ。」 何か沖田君の周りに黒いオーラが見えるんだけど、俺の目が悪いのか?思いっきり走り出した沖田君を、俺は慌てて追いかけた。 「待って、沖田君!こう見えても銀さんは二十歳超えてんだからね!!いくら銀さんが強いからって…」 ん、あれ?あそこにいるのは新八と神楽と俺の顔した多串くんじゃね? そして犯人は俺たちと新八たちに挟まれた。 .
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