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一方、ここは真選組頓所である。
今日も真選組副長、土方十四郎は朝いちでため息をついた。原因は、目の前で寝坊をかましている男、沖田総悟である。こんなのでも真選組一番隊隊長なのだから、わからないものだ。
「おい、総悟。いい加減起きろ。」
「う~ん…土方コノヤロー、むにゃむにゃ」
なかなか起きない。それどころか、先程から土方に対して沖田は暴言を吐き続けている。
「…てめぇ、いい加減にしろよ。今日は朝から会議だって言ってあっただろうが!?」
土方は沖田の布団をひっぺがし、胸ぐらを掴み揺さぶった。ようやく沖田は目を開けた。そして目を擦る。
「ん~、なんだよ母ちゃん、今日は土曜日で休みだって言ったろう?まったく~おっちょこちょいなんだからァ。」
「誰が母ちゃんだ!?それに今日は水曜日だ!!」
「あれ、なんだァ。よく見たら土方さんじゃねぇですかァ?こんな朝早くどうしたんでさァ?」
「まったくお前は…もういい、とにかくもうすぐ会議の時間だ。とっとと支度しろ!」
「ヘ~い」
土方は沖田の部屋を出るとタバコに火をつけた。
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