似てる二人は結局のところ赤の他人(前編)

5/9
前へ
/25ページ
次へ
万事屋一行は公園にいた。 「それにしても、こうも見事に仕事が見つからないなんて…」 そう言ってため息をつくのは新八である。 「お登勢のババアのとこもスナックすまいるも、源外のじいさんとこもあたったがこんなに依頼がねぇとはな…」 新八の横で銀時も呟く。神楽は定春と遊んでいた。 「銀ちゃん!!定春が銀ちゃん達と遊びたいって言ってるアル!」 神楽の言葉に銀時たちが定春に目をやると、明らかにこちらに向かってきていた。それも猛スピードで。 「ぎ、銀さん…定春、こっちに向かって来てますよね…?」 「…ああ。このままだと俺達はね飛ばされるな…ひょっとして、定春は『俺達と』じゃなくて、『俺達で』遊ぶつもりなんじゃねぇか?…ははは」 「笑いごとじゃないですよ、銀さん!?神楽ちゃん、定春止めて!!」 「え~、もう無理アル。」 「アン、アン!」 「「ぎゃああああ~!!」」 【ドガァッ!!】 そして銀時と新八ははね飛ばされた。新八は偶然そこにいた武蔵っぽい人のリアカー(彼はマイホームと呼んでいる)に着地した。しかし銀時はもろにはね飛ばされたため、公園の垣根を越え、たまたまそこを通っていた人物に頭から直撃した。 「「ぶべらっ!!」」 .
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加