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万事屋一行は公園にいた。
「それにしても、こうも見事に仕事が見つからないなんて…」
そう言ってため息をつくのは新八である。
「お登勢のババアのとこもスナックすまいるも、源外のじいさんとこもあたったがこんなに依頼がねぇとはな…」
新八の横で銀時も呟く。神楽は定春と遊んでいた。
「銀ちゃん!!定春が銀ちゃん達と遊びたいって言ってるアル!」
神楽の言葉に銀時たちが定春に目をやると、明らかにこちらに向かってきていた。それも猛スピードで。
「ぎ、銀さん…定春、こっちに向かって来てますよね…?」
「…ああ。このままだと俺達はね飛ばされるな…ひょっとして、定春は『俺達と』じゃなくて、『俺達で』遊ぶつもりなんじゃねぇか?…ははは」
「笑いごとじゃないですよ、銀さん!?神楽ちゃん、定春止めて!!」
「え~、もう無理アル。」
「アン、アン!」
「「ぎゃああああ~!!」」
【ドガァッ!!】
そして銀時と新八ははね飛ばされた。新八は偶然そこにいた武蔵っぽい人のリアカー(彼はマイホームと呼んでいる)に着地した。しかし銀時はもろにはね飛ばされたため、公園の垣根を越え、たまたまそこを通っていた人物に頭から直撃した。
「「ぶべらっ!!」」
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