似てる二人は結局のところ赤の他人(前編)

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「銀さん!」 「銀ちゃん!」 何とか無事だった新八(とは言っても、メガネは割れているのだが)と神楽、そして定春は銀時の元へと駆け寄る。落ちたときの衝撃が凄まじく、いまだ土煙がモウモウとしている。 「大丈夫ですか、銀さん!!」 「…土方さん、大丈夫ですかィ?」 視界の悪い中、3人目の声がした。その声に神楽は反応した。 「その声…サド野郎アルか!?」 ようやく土煙が晴れると、声の先に沖田が立っていた。そして… 「「「あ…」」」 3人の足元には、頭に大きなたんこぶを作り、ダラダラと血を流した銀時と土方が気絶していた。気まずい雰囲気にも負けず、新八は状況を把握しようとした。 「何であなたがた真選組がここにいるんですか?いや、それよりも救急車を呼ばないと!」 「だったら真選組に運んだほうが早いでさァ。おい、チャイナ!」 「なんだよォ?」 よっと、沖田は土方に肩を貸して立たせる。そして神楽のほうを向く。 「お前は旦那を運びやがれ。」 「お前に言われなくても銀ちゃんは私が運ぶアル!」 そういうと沖田と神楽はさっさと真選組に向かって走り出した。新八は置いていかれ、溜め息をついた。 「ちょっ…、はあ…何か置いてけぼり食らうよな、僕って。やっぱりダメガネだからかな…?いやいや、僕はダメガネじゃない!」 とかなんとか呟きながら、新八も真選組屯所へと歩いていった。 .
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