似てる二人は結局のところ赤の他人(前編)

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「「「は?」」」 目覚めた銀時と土方の言葉を聞いて新八と神楽、沖田は声をあげた。さすがに銀時と土方はショックが抜けないのか、固まったままだ。 「…銀さん」 いち早く状況を理解しつつある新八は銀時の名前を呼んだ。 「あぁ?」 それに対して返事をしたのは土方であった。 「土方さん」 「んだよ?」 沖田も同様に土方の名前を呼ぶ。返事をするのは銀時だ。 「マジでか…」 全員の心境を新八は代弁した。 「何がコレ、どうなっちゃってんだよ!?え、銀さんが土方さんで、土方さんが銀さんに、って!?」 「新八、何かそれ、『俺がアイツでアイツが俺で』みたいだなぁ…」 「土方さん?…じゃなかった、銀さん!!某映画のタイトルなんて持ち出してる場合じゃないでしょ!?」 新八のツッコミも土方の顔をした銀時だからか、やりにくそうだ。 「銀ちゃん…マジでマヨラーと入れ替わってしまったアルか?」 今まで黙っていた神楽がようやく口を開いた。 「…みたいだ。」 土方の顔をした銀時は神楽にそう答えた。 「旦那ァ…じゃないや、アンタ、ホントに土方さんなんですかィ?」 苦虫を噛み潰したような顔で銀時の顔をした土方は沖田に頷く。 「ああ…」 「いやだよ、俺、多串くんのまんまなんて!瞳孔、常に開きっぱなしじゃん!!」 銀時は辟易したように言う。それに反抗するように土方も口を開く。 「俺だって、テメェみたいに死んだ魚の目ェしたままなんて冗談じゃねぇ!!」 「だああぁっ、良いんだよ!いざという時はきらめくんだからァ!!多串くんには出来ないだろうけどっ!!」 「んだとコラァ!俺だって、目は鋭く光らせてんだよ!!まぁ、テメェには出来ねえだろうがなっ!」 「んだよ!!」 「やんのか!?」 《似た者同士…》 睨みあいを始めた二人に対しての新八たちの印象は同じだった。 .
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