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「…とにかくこのままじゃ埒が飽きませんし、一旦、万事屋へ帰りませんか?」
どうしようもない事態にとりあえず新八は提案する。
「しかし、土方さんは一応、うちの副長なんで旦那の姿じゃあ色々まずいんでさァ…」
すぐさま沖田が反論を出した。
「それじゃあ、今日1日、銀さんは真選組で、土方さんは万事屋で働くというのはどうですか?」
「それ良いアル!たまには銀ちゃんじゃなくて、マヨラとも遊びたいネ。と言うわけで、さっそくうちに来るヨロシ!!」
すっかりその提案に乗ってしまった神楽は土方の腕を掴んで急かす。
「じゃあ、せっかくなんで旦那には真選組の仕事を体験していってもらいやしょうか?」
沖田もその提案にすっかり乗ったようである。となると、慌てるのは会話に入れなかった2人である。
「ちょ、ちょっとォ~!なぁに当事者放って置いて勝手に決めてんの!?」
「おいっ、総悟!仕事させるって、コイツに書類とか任せたらどうなると思ってるんだ!!」
「さァ?んなこた俺の知ったことじゃありやせんぜィ、土方コノヤロー」
ふざけんな、と怒鳴りながら土方は沖田に掴みかかる。
「まあまあ、とりあえず今日だけですから。2人とも我慢してください。」
新八が2人をなだめる。そして、銀時と土方はため息をついて、それぞれの場所に行くことになった。
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