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身体を重ねた次の朝、惰眠を貪っていると清美のキスに起こされた。
「おはよ」
「おはよう……。何時?」
「9時。お腹空いたな。『ユナイテッド・ステーツ』行こうよ」
『ユナイテッド・ステーツ』は近所にあるカフェだ。
トーストサンドとうまいコーヒーにありつける気取らない店だ。
いつもならすぐに飛び起きて着替えるんだけど、なぜか身体がだるくて起きるのが億劫だった。
「もう一時間だけ寝させて」
僕は頭からシーツにくるまる。
疲れが溜まっている事を実感した朝だった。
休日で気が緩んだのだろう。
疲労が僕の身体の自由を奪っていた。
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