不協和音

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「んもぅ!」 清美がこぼすが、僕の意識はすでに気持ち良く二度寝に入りかけていた。 「だって冷蔵庫に何にもないし……。お菓子とかないの……?」 ベッドから出た清美が冷蔵庫を開ける音がする。 「あ、カロリーフレンドあるじゃん」 清美は鞄を勝手に開けたようだ。 布川さんにもらったバランス栄養食品を見つけたみたいで、声のトーンが上がっていた。 一瞬ドキッとしたけど、それを布川さんにもらったなんてわかるわけがない。 わかったとしても僕にやましい事はない。 そう安心して僕は二度目の眠りに落ちていった。
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