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「谷川部長には話したから明日朝9時に来れば会えると思うよ」
鏡のように光を反射するガラス張りのビルの前で、僕は昨夜の清美との会話を思い出していた。
おろしたてのスーツに、ブランドネクタイ。
チタン製のソリッドなブリーフケース。
企画書もフロッピーも持ってる。
よし!
僕は背筋を伸ばして守衛さんに黙礼すると、四友物産のビルに入った。
天井の高い一階ホールには大理石でできた受付カウンターが横たわっている。
受付カウンターには5人の女性が並んでいて、作られたような会釈で僕を迎えてくれた。
真っ直ぐにカウンターに進む。
気合いを入れて来たのに、その雰囲気が緊張感を高めた。
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