プロローグ

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「死にたいなら素直にそう言えばいいのに」 永久はそう言ってどこからか刃渡り15cm、いや20cmはあるハサミを出した 「え?お楽しみ中だった?」 「まあそれなりに」 昂の顔からサーッと血の気が引いていった 「失礼しました!」 そう言って昂は勢いよく扉を閉めて戦略的撤退をした 「……どうせ明日学校で会うのに」 少し落ち着きなさい キスなんていつもしてるでしょうに 「んん、コホン……続き」 再び頬を紅く染めた永久はそう言うとハサミを置いてベッドの方に戻った 全く ウチの彼女は可愛いんだから ベッドに戻る途中でファルロスと目が合った もっと餌をくれと言っている様だった
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