プロローグ

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それは 遠い昔の記憶 …… 黒い髪を揺らし 少女は問う 「ねぇ……なんで泣いてるの?」 泣いている少年は答える 1人だから イジメられるから と 少年は問う 「君も、僕をイジメるの?」 少女は優しく微笑みかける 「私も1人だから……」 だから一緒、イジメない と 少女は少年に手を伸ばす 少年は再び問う 「君は誰?」 少女は不敵に笑って答える 「某国のスパイくのいち」 少女は問い返す 「アナタは?」 少女の答えに戸惑いつつも少年は答える 「僕は…」 …… 「……な、…つな…」 んん 誰だ 俺を呼ぶのは 俺は今泥の様に眠いんだ 「…つな!おい刹那ってば!」 「だあああぁぁ!うるさい!ウルサイ!五月蠅ーーい!!」 そう言って俺 神樹 刹那(カミキ セツナ)は飛び起きた 起きると目の前には目をパチクリさせた少年、いや同い年なんだが、とにかくクラスメイトが立っていた 状況を整理すると ・放課後 ・机で寝てた ・コイツは俺を起こして一緒に帰ろうとしてたらしい となる コイツってのはさっきも言った通りクラスメイトだ 名を水池 昂(ミズイケ コウ)と言う
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