プロローグ

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昂とは去年からの付き合いだ 1年の時に仲良くなってそれから多少遊ぶようになった 数少ない男友達だ 女友達が多い訳でも無いが 「おはよう、刹那」 そう言われて横を向くとさっきまで読んでいたと思われる小説を閉じた状態で手に持った俺の幼なじみ兼恋人、雉谷 永久(キジタニ トワ)が微笑んでいた で 昂が動いた 「お!永久ちゃんの笑顔!」 とりあえずひっぱたいた イテッと言う声が静かな夕日の挿すクラスに響いた 「ああ、おはよう永久」 永久はあまり笑わない 俺の前を除いて 俺といるといい子なんだけどな 俺がいないといろいろとドライな性格らしい 少し見てみたい気もするが 残念な事に俺はドライな永久をみた事がない 「てか今何時」 俺は何時間寝てた? 教室の時計を見ると5時を指してした 「……」 「……」 「……」 今の沈黙は上から俺・昂・永久だ 「何故起こさない?何故今まで寝かしていた?」 昂が言うには 「散々起こしてた」 らしい ちなみに永久が言うには 「寝顔が可愛かったから見惚れてた」 だそうだ 手に持った小説はなんですか? そのミステリー小説は そっちは読んで無かったのか?
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