プロローグ

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永久曰わく 「小説を読みながら見てた」 らしい さすが自称『某国のスパイくのいち』 「そんな事より早く帰ろうぜ」 とは昂の提案 俺と昂は帰宅部だ 放課後になったら帰るのが当たり前だろう しかし永久は部活に所属している 「今日部活は?」 「明日はある、今日休み」 だとさ まあ有ってもこの時間からじゃな 永久は手に持っていた小説を鞄にしまうと発育の良い胸と綺麗な長い黒髪を揺らしながら立ち上がった うん 将来モデルとかでも食っていける そう確信せざるを得ないプロポーションだ 俺の彼女は ま、何を今更って感じだがな で 俺と昂も荷物を纏めて帰宅の準備をした …… 帰宅中 帰り道である 俺と永久は1年ほど前から同棲中である なので帰る方向は当然一緒 昂も家は近いので途中まで一緒 我が県立黒季島学園の校門をくぐり抜け 真っ直ぐ道なりに歩く事5分の所を曲がると緑に囲まれた住宅街 その中を歩く事10分ほどの所にあるコンビニ、ここは俺がバイトしてる場所 で そこから北に歩いて5分の位置に俺と永久が住んでいるアパート そこから更に5分北に行った所が昂の家だ で 家に着くまでの間 俺達は普段世間話タイムと言う訳だ 本来ならここに女子が1人追加されるんだが、ソイツは今日バイトだとさ
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