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「いいから帰ろうぜ?」
「すいません、誰ですか?」
永久の昂に対する対応がだんだん酷くなっていく
「まあ、着いてきてもいいけど、永久の機嫌損なうような事言うなよ?」
「む……しょうがないな、そんなに一緒に帰りたいといいなら特別に一緒に帰っ……っていない!消えた!」
昂が目をつぶって酔いしれている内に俺と永久は帰路についた
……
で
俺達が同棲しているボロアパートに到着
部屋に着いてブレザーをハンガーに掛けて2人でベッドの上に腰掛ける
そろそろ衣替えか
「只今ファルロス」
永久はそう言ってテーブルの上の水槽の亀に餌をあげた
我が家のペット、ミシシッピイアカミミガメのファルロス
「ご飯は今日いいのかな」
「そうだな、さっきのラーメンで足りた感じだな」
「そっか、じゃあ2人きりになった所で……」
そう言って永久は目を閉じた
俺は永久の腰に手を回し目をゆっくり閉じながら唇と唇を近付ける
永久の整った可愛らしい顔が近づく
頬を薄く染めた顔が
唇が触れるまで後3cmという所まで迫った所でけたたましくインターホンが狭い部屋に鳴り響いた
ピーンポーン
ではない
ピポピポピポピポピポピポピポポって感じに
ボロいんだからボタン壊れるだろうが!
直ちに破壊行動を停止しなさい!
キスをお預けにしてドアを開くと
そこには155cmの小柄の男が…
くどい様だが背の低い人を卑下している訳ではない
「なんで置いてく訳!?」
なんでタイミング悪く来る訳?
永久完璧不機嫌だよこれ
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