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僕を置いたまま隆司は二人組の女の人に話し掛けていた。僕は『断られろ』と思っていたが、その二人組から離れず時に笑い顔を見せていた。
『まさか』と思った。隆司は後ろを振り返り僕に手招きをした。僕はそれに返事する様に隆司の元へ走って行った。それは『ヨーシ』と言う嬉しさでもあり、『やろう』と言う先程とは違う考えに僕は気付きもしなかった。
隆司の元に着き、『コイツは俺の友達で西田洋って言うんだ。彼女いないし。24歳』と言う隆司の言葉に僕は驚きもせずに『あだ名はキムタク。自称だけど』と場の空気を高めようと必死だった。
その女の人一人は僕の理想のタイプでもあったから。
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