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「ハイ。」
「本当の本気で?」
「ハイ。」
「本当の本当の本当なんだな?」
「ハイ。」
「オレと同じ気持ちだと思っていいんだな?」
「ハ,……え?」
(今,何て?)
繰り返される同じような問いに今度も同じように返そうとしたら,いきなりされた違う問いかけ。
同じって,え,それって…。
「先輩,それって…私の,事…。」
「好きって事だよ。」
私の言葉を引き継ぐように,でもぶっきらぼうな物言いで応えてくれた答え。
嬉しい,答え。
「先輩。」
「ん?」
ちゃんと返事をくれたあなたに,今度こそちゃんと目を見て伝えるの。
「好きです。」
一番の笑顔で,大好きなあなたへの想いを。
―ねぇ,先輩?
―ん?
―いつから私の事好きだったんですか?
―あぁ…それは多分お前と同じだぜ?
―…本当に?
―おぅ!
もう陰険教師なんて恐くない。
だって。
恭岳先輩って言う強い味方(彼氏)がついているから。
ね,先輩…。
―END―
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