それはある日突然

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「その美容室なら、ここからすぐだよ。 一緒に行ってあげるよ。」 『え、あの…場所だけ教えてもらえれば……キャッ』 「いいから、いいから。」 そう言ってお兄さんは私の手を握り、ずんずんと歩き出した。 「すぐだからね。」 優しそうな笑顔……。 顔が真っ赤なのが、自分でもわかる。 顔が熱い……。 だって男の人と手を繋いだのなんて……初めてだったから…。 私は握られた手を見つめたまま、お兄さんに連れられるまま、目的地に向かった。
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