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「君が…お前が出ていってから、何かつまらなかったよ。」
「…淋しいと思ってくれていたんですか?」
少し、冗談まじりに言う。
「淋しかったよ。」
以外にも素直な答えに、心臓が騒ぎだした。
「…え…っと。」
「瑠璃。」
「はっ、はい!」
「……俺の事…好きか?」
私は真っ赤になりながら、小さくでも、はっきりと答える。
「…好きです。」
司さんは私の正面に移動し跪いた。
「瑠璃。」
暗がりではっきり司さんの顔は見えない。
でも優しい眼差しで私を見ているのが感じられる。
私の顔を優しく撫でながら甘い声で名前を呼ばれる。
「瑠璃」
ドキドキするけど、段々全身が甘く疼いてくる様な不思議な感覚だった。
「瑠璃。」
「はい。」
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